pmsとかpmddとか生理痛とか。合う婦人科ってなかなか無いよね編

生理がきた。前回の生理から70日経過していた。 生理不順は昔からで、ピルを四年ほど飲んでいた経験もあった。

今回の生理は重たかった。 ロキソニンの手持ちがなく、イブで…と思っていたが効かない。 吐き気。めまい。高熱があるかのようなだるさ。 寝返りすら打てない。息が苦しい。動悸がする。

ナプキンが気持ち悪い、トイレに行きたい、 しかし起き上がることすらできない…

そして生理3日目の今日、やっと鎮痛剤が効くようになり、 吐き気やめまいこそあるが、かなり楽になった。

そして気づいたことがある。

「昨日はたしかに絶望的なほど身体がしんどかった。けど、それだけだった」と。

わたしは以前から、生理不順や生理痛、pmsで婦人科を受診していた。 今は諸事情でピルをやめてしまったが、漢方だけは続けている。 加味逍遙散、抑肝散の2つ。

漢方を飲むのをやめればもっと悪化する可能性があるので飲んでいるけれど、 飲んでいるからといって、スッキリ!!というわけでは全くない。

いつも生理前になると、ものすごく憂鬱になる。 こう書くとすごく簡単に聞こえてしまうけれど、本当に世界の全てが嫌になる。 なにをやっても楽しくない。うまくいかない。けれどそんなの甘えだ、自分の機嫌は自分で取らなくてはと行動しても、やっぱりうまくいかない。

そんな絶望感が、生理痛に耐えている時、無かった。

pmsを自覚しているなら当然だと思われるかもしれないが、自分の中で「私は本当にpmsか?」という気持ちがあるせいだ(少なくとも生理前はそう感じている)。

しかし実際生理で痛みや吐き気と戦っていて思う。 「いや、あれはpmsで間違い無いわ!!」

こんなに気分が悪くて、生理痛で何もできず一日中寝て過ごして、もちろん楽しく無い。 嫌な気持ちになる。くそーーー!と思う。

でも、それだけ。

生理前ならきっと、「こんなに痛くて苦しくて私が悪いんだ、甘えているのが悪いんだ、他の人はふつうに暮らしてるのに私だけこんなんじゃだめなんだ、もうこんな人生嫌だ消えてしまいたい」とか、そんな風に思っていたとおもう。

が!「生理痛いてーーー気持ち悪っ吐きそー」だけで終わっている。 その先には特に何もない。強いて言えば「まああと2日も堪えたら治るやろー」くらいで、別に世界がどうとか私が悪いとかそんな気持ちは全くない。

急にどうしてこんなことを書こうかと思ったかと言うと、生理がきて少し気持ちが落ち着いた時に、「私ってほんまにpmsなんか?pmddではほんまにないんか?もしくはほんまに甘えとか?」という疑問が浮かんだから。 そして色々調べているうちにこんな記事に出会う。

いやあ、神。神としか思えない。 そう。そうなんです。一行ずつイイネ押したい。 「生理前憂鬱になる」そんな言葉じゃ違う、もっともっと苦しいんだ!!というのを、すごく丁寧に代弁してもらえたような…すごく気持ちが楽になった。 そして改めて思う、「いや少なくとも甘えじゃないわ」と。

この記事に出会うまですごく時間がかかった。 pmsとかpmddとか調べてると、(特にその期間中は)心にグサっとくるような記事ばかり目に入る。 もちろん落ち着いた今見ると、普通の記事なんですけどね…

例えば。 「pms中は、誰しも憂鬱になるもの。うまく付き合っていきましょう!」 →うまく付き合えない私はダメなんだ…みんな我慢してるのに私だけ出来ないなんて…

「身体を温めたり、カフェイン摂取をやめましょう」 →もう何年もしてるよ…努力が足りないんだ…

「迷わず婦人科を受診しましょう」 →してるよ…でも治らないのは私がダメなんだ…

とまあ、今思えばすごい、翻訳機みたい。ネガティブ翻訳機。 でもその時は本気でそう思ってて、もう八方塞がりだ!消えたい!となってしまうんですよね。

だからもし、同じようなことで悩んでいる人がいて、もし「それだー!」と思うことで気が楽になるなら…と、こうして記事を書こうと決意した。 理屈や理論も大切ですが、やっぱ「共感」とか「その気持ちわかる」とかって、大事ですよね。

前書きだけでずいぶん長くなってしまった。

ではまず、今までの経緯や私の自己紹介からしていきます。

私は20代後半、出産経験なし。 初潮が遅く、高校一年生の頃だった。 数年間は生理が安定せず(半年来ないとかザラ)、大学生になる頃にはなんとなく1〜2ヶ月に一度は来るようになった。 母が生理不順だったらしく、遺伝もあるよと病院で言われた経験あり。

22歳ごろ、社会人になって大きなストレスを抱えたことがあった。 その時、生理が止まってしまった。何ヶ月か忘れたけど、数ヶ月来なかった。 そこで人生初の婦人科。人生初の内診である。

少し話が逸れるけど、婦人科の内診ってすっごい精神的にしんどい。 だって、知らない人にまず下着を脱いで見せるんですよ。 しかも男性医の場合、異性に。 いやあ、すごいことですよね。 それだけじゃない。強制開脚固定椅子に座らされて、ウィーーーンとか言いながら上ってさ。 足を無理に開かれるってそれだけで怖い。 「リラックスしてねー」っていやいや無理無理。

でね、器具を入れられるんです。 あんなもの、性経験の有無関係ないわ。 信頼関係も生まれてない初対面の人にいきなり冷たい器具入れられて、怖くないわけない! 実際生理痛と比べれば痛みも大したことないけど、恐怖心が凄すぎて「痛い」んですよね…。

今までいくつか婦人科経験しましたが、こういう時の医者って結構冷たい人が多かった。 「怖い」とか「痛い」と口にすると、「そんなんじゃ出産はできないよ!」とか、露骨なため息とか…。 内診が終わった後は恐怖で足が震えたまま、医者の話を聞きます。入ってこねーよ。

はじめての内診後は、結局中用量ピルを出されました。 正確にどんな名前かは覚えてませんが、「えっ私ピル飲むの?」と驚いたことをはっきり覚えてる。 飲んだのはたしか数日だけでした。

特に何も説明されず、後からネットで知りましたが、中用量ピルって副作用がもうとんでもない。 めまい。吐き気。 でも何も説明されていませんから、副作用とは知らず、必死に耐えていました。 ピルのおかげで無事に生理も来て良かった…と思うと同時に2度とあの婦人科には行くものかと心に決めました。

それからしばらく経って、生理前に仕事でミスが増えていることに気がつきました。 ネットではじめてpmsという言葉を知り、治せるんだと希望を抱き、病院を検索。

情緒不安定な中必死に調べて、口コミも良い評判が多いし、ここにしよう!と決めて電話。 「初診の方は予約できないんで来てください。めっちゃ待ちますけど?」と冷たく一言。しかし楽になりたいので、行く。

今でも忘れない、受付の対応。 ギャルっぽい、髪色の明るい女性に「先程電話しました、初めてなんですが…」と伝えた。 女性はものすごくダルそうに、イライラした表情と口調で

「はあ?待つって言ったのに来たん?で、紙は?」

pms真っ只中の私、大パニック。 今思ってもかなりひどい受付だなあ…と思いますが… 来てくださいって言ったし、紙って何かわからんし…

そこから記憶なし。3時間くらい待ったのは覚えてる。 帰ったらヤーズっていう超低容量ピルを持ってた。

ピルを飲みだして明らかに楽になった。 生理がいつ来るかわかるし、いつミスが増えるかよめる。 ニキビも減ったし痛みも減った、サイコー!と思っていたが、次のピルを貰うためにまた婦人科探し。そして蘇る嫌な思い出。

そこからは毎月違う婦人科にかかった。 前の病院での経緯を説明すると、内診なくピルが貰えた。

でも、どの病院も全然話を聞いてくれなかった。

「生理前のイライラ?そんなん誰でもあるけど」と吐き捨てられることも多かった。

女医ならわかってくれる!と期待したが「出産はもっと大変。生理くらいで何を」という様子で、心底ガッカリした。 中には「産婦人科って言うのはね子供を産む人の為の病院だから。生理がどうとかに時間割いてられない」なんて言う医者もいた…。

結局、近所の婦人科に落ち着いた。どこに行っても嫌な思いをするならどこでも良いと。 その婦人科は施設が綺麗で、受付の人は少々無神経だが先生は優しかった。大丈夫だよと初めて言ってくれた先生だった。 後から知ったが、その先生もあんまり良くなかった可能性がある。というのも、2年ほど通ったが、一度も"検査"が無かったからだ。 エコーも内診も血液検査も何もなかった。ただ淡々とピルを出されて飲んでいた。

そんなわけで完全に婦人科不信である。

そんな信じていない婦人科に「pmsだよピル飲め」なんて言われても、どうせ薬出して金になるから楽なんだ、pmsなんて存在するのかよ、とかなり卑屈になってしまっていた。

結婚し引っ越した後、また新しい婦人科にかかった。pms+地名で検索して一番上に出てきたところで、口コミも良さげだった。 実際きちんと話も聞いてくれたし、薬価の相談にも乗ってくれた。態度が豹変したのはピルを辞めることを相談してからだった。

この頃、義実家とのトラブルで鬱になった。 心療内科抗うつ剤をもらって半年服用し、良くなった。 抗うつ剤離脱症状で寝込むくらい辛い思いをするなら、ピルも一緒にやめようかな?と思った。

将来的に子供を望んでいること、さあ今から子作りしよう!というピルの辞め方は合わないことなど説明したが、理解されなかった。 そこからだんだん診察が短くなり、「はいはい漢方ね」と吐き捨てられるようになった。 生理不順な為、予約した診察日がpms真っ只中の時もあり、問診にうまく答えられないことが時々あり、それに対し医者は「あのさあ…わからないとか答えないとかじゃ診察にならないわけ。ぼーっとしてない時に来てくんない?それくらい考えて予約しなよ。こっちだって暇じゃないんだよ。」 何もわかってくれないんだな…と転院を決意。

これが約1ヶ月?2ヶ月?前の出来事。 明日には新しい婦人科にかかることになっているが、もう正直婦人科なんて行きたくない。 結構な件数まわって、それでも信じられる医者に出会えないって、婦人科そのものがヤバイのか?としか思えない。 どうせ大した話も聞かずに「pmsですね、ピルはどうですか?」と言われるんだ。と、生理が来た今のメンタルですら思う。それくらい婦人科には良い思い出がない。

こういう理由で婦人科受診を躊躇う人がきっと沢山いると思う。だけど婦人科受診以外になかなか道がない。

婦人科側にもいろんな意見があると思う。でもひとつだけわかっていてほしい。 私たちは患者なんです。弱ってるんです。少しのパンチで致命傷になることもあるんです。と…

ずいぶん長くなったので今回はここまで。 次回、pmsの症状について書いていきます。

関係ない話ですが。 一年ほど前から通っているアレルギー科の先生は、すごく良い先生に思います。 ゆっくり話をとことん聞いてくれる、検査もきちんとしてくれる、薬価の相談も乗ってくれる。 そして何より全て正直に話してくれるので信頼できる。 診察中に「あー忙しー。で?何?はよ端的に話して。」オーラが出ている先生は、どうも安心して話せないです。わたしは。